幼児音と構音障害とは？

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幼児音とは？

幼児音とは幼児特有の滑舌（発音）で様々な種類があります。

●カ行、サ行、タ行、ラ行などがうまく発音できない
●子音や音節を省略してしまう。例えば「テレビ」→「テービ」
●子音や母音を言いやすい音に置き換えてしまう。例えば「レモン」→「デモン」
●空気が横から漏れる（側音化構音）。例えば「キ」→「シ・チ」

などが代表的です。
原因として、舌がうまく使えない、コミュニケーション不足、音を聞き分ける力が弱い、発音に関わる器官や音を作り分ける力が弱い、など様々なことが考えられます。
これは成長と共に（４～５歳までに）自然と治っていくことが殆どですが、小学校入学間近なのに幼児音が治らないということも少なくありません。正しい発音を育てるベースについてはこちらのコラムをご覧ください。

構音障害とは？

まだ成長段階にある幼児期であっても、構音障害（機能性構音障害）と診断されるケースがあります。
これは医師の中でも「幼児音が長引いている」とするか、「構音障害（機能性構音障害）である」とするか判断が付きにくいとされているためです。
構音障害の種類にも様々ありますが、大きく３つに分類されています。

①形によるもの
病気や怪我により、発音に関わる器官が欠損したり、形の異常が原因で起こる発音の問題を「器質性構音障害」と言います。
先天的なものとしては、口蓋裂（口蓋が開いている）、粘膜下口蓋裂（軟口蓋が割れている）、鼻咽腔閉鎖不全（音が鼻に漏れたり、抜けたりする）、舌小帯が短いなどがあります。
後天的なものとしては、癌などの切除手術によるものが代表的です。

②運動障害によるもの
病気や後遺症により、発音に関わる動きをコントロールする神経が原因で起こる発音の問題を「運動障害性構音障害」と言います。
思い通りに舌や口を動かせず、発音に支障をきたします。

③明らかな原因がないもの
①、②のような明らかな原因はないのに正しい発音が出来ない場合を「機能性構音障害」と言います。
この場合は脳や神経、聴覚などに異常がないことを確認しなければなりません。

大切なのは、いま、何をするか

脳や神経、聴覚等が原因でなく、かつ小学校入学間近なのに幼児音が治らない場合の多くは、環境や習慣、精神的なもの等が影響して長引いていることが原因です。
「幼児音」「構音障害（機能性構音障害）」など、症状名が判明しても、症状が改善するわけではありません。症状名が判明しても、治していく過程に変わりはありません。親御さんが気が付いたとき、または他の方から指摘を受けたとき、早めの対策が必要なこともありますので、まずはご相談ください。いま、何をしていくべきか、一緒に考えていきましょう。

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